デニムパンツを履く際に、単に長さ調整をするだけでなく全体の印象にヌケ感をもたらしてくれるロールアップ。そんなロールアップ法の一つであるダブルターンアップを紹介したい。
まずは、何もしていない状態の裾。このロールアップをする際はチェーンステッチを採用しているものが好ましい。
そして、一回目のロールアップ。長さは8〜10cmくらいでお好みに。しっかりと折り目をつけておくのがポイント。アイロンなどでしっかり折り目をつけるのもオススメ。
そして最後にチェーンステッチが見える位置でもう一度折り返して完成。このロールアップ法は当時のカウボーイ達が、タバコのポイ捨てによる火災が頻発していた時代に、そんな状況を危惧して生地が二重に重なったところで火を消して、ポケットになっている部分に吸い殻をしまっていたのが由来だそう。
まさか現代でファッションとして受け入れらるなんて、当時のカウボーイ達も思いもしなかっただろうが、このロールアップ法は高級デニムの証であるセルビッチやチェーンステッチ、更にはダブルロールアップでは見せられなかった、履き込むことによって生まれる裾部分のパッカリングと言われる波状の色落ちも見せることができる欲張りなアレンジ方法なのだ。
更に、結果として高めのロールアップとなることによって、バイクに跨がればエンジニアブーツのバックルもチラつかせることが出来るのだ。馬に跨っていた人たちの足元が現代のバイクに跨る者たちによって再現されるというのも、何やら不思議な気がするもの。
シンプルなコーディネートになることが増えるだろう、これからの季節は足元で少し遊ぶことを意識してファッションをもう一段上の層で愉しむ方法として取り入れてみてはいかがだろうか。